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2013年6月

あの、カレーの話。

先日、ひょんなきっかけで、こんなイベントに出演してきた。
「こんなイベント、TVはもちろん、ネットでも配信できないし、あのロフトも怖気ずく、どうしてこんなことをしようとするのか、俺たちにもわからない、でもこんな時代だからやるしかないんだ、生きていくんだ、それでいいんだ、オケラだってアメンボだってみんな、みんな生きているんだ、でも蟻とだんご虫は前回のイベントで死んだ、どうなるか俺らにもわからない、まさにこれぞ、キングOFイベント」
というイベント。
Twitterでリンクをツイートしようとすると、こうなる。
Ive
-68文字。

タイトルからは何をするかが分からないが、イベントページを見ると、
当日やろうと予定している気の狂った企画案が大量に列挙されている。

ちなみに、主催者はこんな人→ 一人SM-Youtube(動画は前回のもの)
この「一人SM」は、今回のイベントでも披露されたが、
ディ●ニーのパレードの曲をBGMに
「俺様……! ああっ俺様ありがとうございます…!(鞭で叩く)アアゥッ……! 
どうだ? 痛いか? 俺?(叩く)アゥッ……!」
などと奇声を発しながらパフォーマンスする姿は、一見の価値ありであった。

ともあれ。
イベントページに雑多な企画案が出されていながらも、
注目度が最も高かったのは、やはりこれである。
「う○こ味に限りなく近いカレーを作るドキュメント」
みんな、イベントの内容がよく分からないから、
「う○こカレーのイベントに出ます」とか告知していたし、
「う○こカレーのイベントに出るんだ…へえ…すごいね…」と認識されていた。
別にう○このイベントってわけじゃないのに。
友達が一人、また一人、と減ってゆく音が聞こえた気がした。

当日は、ゲストに、そのもののソレを食べたことがある、という方がいらしていた。
一般人ではなく、その道のプロの方である。
主催のおはんぽんさんは、「イベント当日までに経験者が見つからないと、
僕が食べないといけなくなる!」と自らに鞭打ち、
行く先々で「食べたことある知り合いいませんか?」と決死の思いで聞いて回ったのだという。
なんというかこう、人生の歩み方として、大丈夫なのだろうか。

ゲストのA子さん(推定70歳)は、それはそれは誠実そうな女装姿のお爺さまで、
ソレの世間での扱いとは対極にいるような人だった。
生い立ちや目覚め、SM女王様とのあれこれをとうとうと語るA子さん。
あくまでも腰が低く紳士的に、しかし、どこか「この味の良さがわからないなんて」
とほのかな優越感を抱いているような感じも少しした。

A子さんのインタビューと並行して、カレーのレシピが紹介される。
ゴーヤやにがり、センブリなどが使われることから、「苦いのか?」という話に。
すると、A子さんがウンウンと力いっぱい頷いている。苦いらしい。
だが、いくらレシピに苦そうなものが盛り込まれていようと、
天下のカレーである。あの、何を入れても失敗がないと言われているカレー。
彼女が初めての手料理でカレーを振舞ったら、高確率でその子は料理経験値が低い、
と言われているカレー。あの懐の深いカレーが、う○こになりかわるなんて、ねえ。
(デイリーポータルZの記事でも、「カレーVSくさや」でそこまで惨敗はしていない)

A子さんに、前日食べたものによって味が変わるのか?(→変わるらしい)
肉食と菜食の人のものではどちらがおいしいのか?(→菜食のほうがあっさりしていてオススメらしい…)
などと質問したり、ほかのコンテンツを進めたりするうちに、
カレーが出来上がった。
遠くからでは、さほど嫌な臭いはしない。カレーのいい匂いがするくらいだ。
しかし、出演者の目の前にカレーが置かれると……、
あぁ…牧場のにおいがする…。
牧場の…爽やかな朝の……草原の中に立つ小屋の、牛の、茶色い……。

一口、いや、ひと舐めでバタバタと倒れていく出演者たち。
「い~い匂い!」「おいしい!」と二口、三口ほおばるA子さん。

かくして、
誰もが小学生の時分に口にしたことのある“究極の選択”の片方が実現可能、と証明されたのである。
(その他観客レポートも併せてどうぞ→ブログTogetter

イベントのラストで、出演者がそれぞれ振り返りのコメントをしたのだが、
皆一様にカレー経験を経て得たものについてばかり話していて、
なんかの自己啓発セミナーの後みたくなっていたのが印象的だった。
なかでも、頼まれてもいないのに自主的に6口くらい食べていた
出演者の架神さんは、終了後の楽屋でもひたすら、
「一生モノの武器を手に入れた! この経験は宝だ」
と繰り返し語っていた。

後日ブログにも綴られていたが、
「よく考えて欲しいのだが、これは一生モノの武器である。今後生きていく上で皆さんは老若男女様々な相手と、何度となくうんこについて語り合うこととなるだろうが、うんこの味に話が及ぶたびに、あなたはしたり顔で語ることができるのだ。うんこは苦かった、そりゃあもう苦かった、と。」

こう書かれると、何だか偉大な体験をしたように思えてくる。

「うんこは苦かった」(架神・2013)
「地球は青かった」(ガガーリン・1961)


また、今回のイベントを開催したことで、
「う○この味は苦い」という事実のほかに、もう一つ分かったことがある。
参考にさせていただいたこのレシピを作った人はまず間違いなく本物を食べたことがあるだろう、ということ。
なんなら、レシピ公開に至るまでに、苦みやコクの調整など、
何度も試行錯誤している可能性すらある。

日常的に本物を食べる人が果たして、
野菜キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!
くさやキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!
うんこ味のカレー
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)=゚ω゚)ノ━━━!!!!

などとここまでポップにレシピ化するのだろうか、といささか疑問ではあるが。

出演者、観客、多くの人々の心に爪痕を残して、イベントは幕を閉じたのだった。


[関連リンク]
知る人ぞ知る8bitアーティスト・サカモト教授が丸裸に!?『サカモト教授完全攻略本』
http://www.cyzo.com/2012/04/post_10392_2.html
小学生という生き物はたいていがウ○コ好きと相場が決まっている。

ゲーム「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」がだいぶヤバい

昨日Twitterで、



とツイートしたところ、
いくつか問い合わせが来たので、どんなゲームかを紹介しようと思う。

ゲームタイトルは「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」
スマホでできるゲームなのだが、なんというか、順を追って説明させてほしい。

ゲームは主人公の勇者がある日突然、王様に呼ばれるところから始まる。
魔王を倒してほしい、との頼みだ。うん、RPGの定番。こうでなくっちゃ。
王様のもとへ行き、話を聞いていると、途中から様子がおかしくなってきた。
Photo
王様「聞けばそなた、普段から、はい、いいえ、と最低限のことしか話さぬらしいな」

……ごもっともである。

世の中のたいていの勇者は、「はい」「いいえ」しか喋らない。
マリオが配管工のくせになぜか体から炎を出すように、
勇者は「はい」「いいえ」のみでアレフガルドを旅し、竜王を倒した。そういうものなのだ。

だが、王様は続ける。
王様「案の定、そなたはまだ先ほどから、一言も話しておらぬ。
陰口を色々言われても気にするでない。そなたは勇者なのだから。
無言では誰もついてこない。
しっかりと会話するのだぞ」

こうして冒険が始まった。
舞台は、なんと酒場。出会いと別れの、あのどこかで見たような酒場である。
ふんふんなるほど、まずは仲間を選んでから冒険に行くのね。
最初からパーティーを組めるなんて親切~、などと思いながら
近くにいた人に話しかけたら…………

戦いが始まった。

1
マカロンが あらわれた!

なんだかよく分からず攻撃してみたり、
最初から覚えていた呪文を唱えてみたりすると、マカロンが仲間になった。
これは言葉(呪文)の限りを尽くして、仲間になってもらえるように説得していくゲームなのだ。
なんでスライムじゃなくて人間のマカロンと戦わなきゃならないんだよ!
と言いたい気持ちをぐっとこらえてよくよく考えてみると、
確かに、むしろ世の中のRPGのほうがおかしいのだ。
ストーリー性があった上で仲間が増えていくRPGはともかく、
ドラクエ3などの酒場で、ただボタンを押すだけで仲間を連れて行けるのは、おかしい。
そんな出会ってまもない者同士がどうして魔王退治などという
重要なプロジェクトをともに進められようか。
もともと顔見知りだった会社の同僚だって、数年来の友達だって、
何らかのプロジェクトに協力してほしいときは、一緒にやるにあたって説得が要る。
「はい」「いいえ」しか言わないどう考えてもコミュニケーションがヘタクソな勇者
魔王を倒せるとも到底思えないし、実にこのゲーム、理にかなっている。

そして、このように、相手が好みそうな呪文を唱えて説得していくのだ。
8
9
「ババアけっこんして!」と声高に唱えて説得。

当然、相手も言葉の限りを尽くして攻撃をしてくる。
その言葉にダメージを受け、HPがなくなると死んでしまうことも。
ここで言うHPとは、体力ではなく、精神力なのだろうか。
HPが0になると、酒場の1階に戻されるのだが、
3
酒場の店員に「あなた死んでたわよ。」と言われる。

そういえば、ドラクエシリーズでも全滅すると、
王様に「おお 勇者よ! 死んでしまうとは情けない」
と言われるのを思い出す。さっきまで死んでた人に言うにしてはあまりにワイルドなセリフだ。

仲間を増やすごとに酒場は増築され、次第に酒場らしさを失っていく。
6
酒場なのにしかばねが転がり、
こんなアドバイスもされる。
「当たり前だが、しかばねは返事をしないぜ」。知ってる。

有名RPGのモチーフを随所に散りばめながらも、
皮肉をきかせてリアリティを追求している姿勢は、
キャラクターや呪文にも反映されている。
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パラスタ「誰にも言うなよ。俺、赤ちゃんプレイが好きなんだ」
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パラスタの紹介「能力の高い男性ほど、変な一面を持っているもの。ストレスに勝つためには仕方ない」

社長や重役などの地位がある人ほど、妙な性癖を持っていると聞いたことがある。リアルだな…。

覚えた呪文の解説文もこの調子だ。
7
呪文「行けたら行くわ」
呪文の解説「来ない。」

そして、酒場の最上階で待ち受ける最後の戦い。
相当の強敵で、苦戦を強いられるのだが、
ゆっくり読んで味わいながら戦うと、じんわりとした感動を味わえる。
心地よい精神疲労と、セリフ回しは、
少しMOTHERシリーズに通じるものがあった気がする。

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