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経験者が語る巫女バイトの実態(前編) トータル労働時間17時間! ナメてかかると痛い目を見る巫女バイトの実態

※2013年12月で閉鎖した「ハピズム」というサイトで書いていた記事の転載です。
※この記事は微妙にTwitter等で荒れたのですが、記事ラストにも記載している通り、体験した神社の話で、すべての神社がこの通りとは限りません。こんな神社もあったよー、ってことでひとつ…ご容赦いただければと……。


 大晦日から年始にかけて、神社で募集される巫女さんのアルバイト。普段めったに着ることのない巫女装束にてあこがれてバイトをしたいと思う女子も少なくないはず。でもどうやったら巫女さんになれるの? 笑顔でお守りを配ってるイメージだけど、そもそも仕事内容はどういうもの? そんな疑問に答えるべく、巫女バイト経験者が語るその実態をとくとご覧あれ!

 「巫女さんのバイトをしていました」と言うと、決まって「萌える!」と興奮される。断言する、あれは「萌え」だなんて生半可なものではない。赤と白の装束を身に纏う巫女さんたちのつつましやかな笑顔は、並々ならぬ忍耐の上に成り立っているのだ。

 時は2005年、世間は押しも押されぬ萌えブームに沸いていた。私も巫女衣装を着て、「萌えー」などと言われたい! ただそれだけの不純な動機から、巫女さんのアルバイトにエントリーした。つまり、巫女バイトというものを、ナメきっていたのである。

 巫女バイトの募集は、早いところでは8月下旬から、遅いところでは12月ぎりぎりまで募集しているところも。募集の仕方は、各々の神社がホームページや境内の掲示板で募集をかけていたり、知り合いの紹介で集める場合もあり。大きな神社になると情報誌などに求人募集として載るケースもあるが、基本的には大々的に募集していない。なので、どうしてもここの神社で巫女バイトがしたい! という人は、定期的のチェックする必要がある。

 そして、募集開始時期もまちまちなら、実際に働くアルバイトの期間も神社によってまちまち。筆者が応募した近所の某神社のバイト期間は、12月31日~1月7日まで。このうち、初日は12月31日22:00~1月1日18:00までのぶっ通し勤務。途中許されている休憩は、仮眠のための3時間のみ。トータル労働時間は17時間と、労働基準法の「ろ」の字も見当たらないハードボイルドっぷりだ。神の御膝元の前には、法律は無力なのか。

 11月、応募書類を提出すると、応募者全員が集まる説明会に参加せよとのお達しが来た。てっきり、この説明会が選考を兼ねているものだと思っていたのだが、待てど暮らせど面接らしきことはされない。書類に巫女装束のサイズ用にと身長・体重・足のサイズを書かされ、ざっくりとした仕事の流れについての説明が終わると、その日は解散に。たったこれだけで、念願の巫女になれるのだろうか......一抹の不安がよぎる。

 後で聞いた話だが、どうやらこの説明会は便宜上設けられているもので、基本的には全員採用。毎年バイトをしている常連さんともなると、説明会に出ずとも許されるとのこと。そんなユルくていいのか、巫女バイト!?

 バイト初日、12月31日の22時に集合し、配られた巫女装束を着るだけで準備完了。30人くらいはいる巫女バイトたちの7割は高校生で、当時大学2年だった私はかなり年上の部類に入った。ほとんどが黒髪の中、茶髪の子もちらほら。茶髪が許されるとは、やはりユルいな、巫女バイト。

 仕事開始は年が明ける0時からだが、それまでの間に、何か特別な巫女教育を受けるわけでもない。衣装を着てから、0時までの間にすることと言えば、御守りを売るテントブースにスタンバイし、御守りや破魔矢、絵馬などを売場に並べるくらいのもの。しかも、この御守り類は、売場の裏手にうず高く積み上げられた段ボールの中に、ビニールで梱包されてワサッと入っているのだ。ありがた~い御守りが段ボールに大量に詰まっている様子は実にシュール。段ボールの側面には、「縁結び500」「破魔矢200本」などのメモが書き殴られている。

 神聖なる存在だと思っていた巫女さんたちの実態は高校生や大学生、すがるように買い漁っていた御守り類は、いかにも工場で大量生産しましたと言わんばかりの段ボール入り。ご利益って何......? と今まで信じていた神社信仰が崩れていく瞬間でもあった。

 そして、門の外で待つ初詣客たちによる元気なカウントダウンを皮切りに、次々押し寄せる参拝客相手に御守りを売り続ける巫女バイトが始まった。「萌えー」と言われたいがために始めた巫女バイト、これがどれほど能天気な考えだったかを思い知るのは、案外すぐだった――。(後編へ続く)
(文/朝井麻由美)

※上記内容は体験した神社の話です。すべての神社が上記の通りではありません。

※2011年11月公開記事です。
本記事の過去リンクはこちら(現在はリンク切れ)

http://happism.cyzowoman.com/2011/11/post_262.html

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